
今日はきっと皆さんが大好きであろう三角筋についてまとめていきます!
この各筋肉についてまとめていく記事もシリーズ化していきますので乞うご期待。
はじめに
みなさんは肩の筋肉が発達している人に対してどんな印象を持ちますか?
肩の筋肉(三角筋)は上半身の中でも大部分を占めます。
体に占める割合の大きい筋肉のため発達するともちろんとても目立ちますよね!
体重を減らしたい、健康的な体になりたい、かっこいい体になりたい。
様々な願いがあると思いますが、筋トレをする上で大きな筋肉にしっかりと刺激を入れることはとても重要です。
見た目の変化をなるべく早く得たい場合なんかは特に大きい筋肉を鍛えることが大切です。
そんなこんなで私は三角筋が大好きだったりします笑
本記事では筋トレをしている方であれば誰もが知っているであろう三角筋(Deltoid)に関して解剖学的な観点からまとめていきます.
三角筋の起始停止と作用
三角筋は前,中,後部の3つの線維に分けられます.
それぞれ起始停止と作用が以下のように異なります.
いわゆる身体の外側へ腕を開く運動ですね.
代表的な鍛え方
筋肉を鍛える際は基本的に前述した起始と停止の関係を意識することが重要であると考えています.
三角筋で代表的な鍛え方は,
・フロントレイズ
・サイドレイズ(ラテラルレイズ)
・リアレイズ
といったところでしょうか.
簡単に説明すると,ダンベルやケーブルを用い,手を首の高さ程度に前,横,後の各方向へと挙げる運動です.
こんな感じのやつですね.
どれくらい挙げればいいのか?
ずばり,肩の高さがベースラインです.
根拠は肩より高く挙げてしまうと三角筋だけでなく僧帽筋などの他の筋肉が働くためです.ある本では肩より高く挙げてしまうと僧帽筋が働くとされています.
また,筋肉を鍛える際に起始と停止の関係を意識することを踏まえても挙げすぎは三角筋以外の筋肉を鍛えることになることが考えられます.
前述の表のように,三角筋は肩甲骨から上腕骨に付いています.
この情報から読み取れることは,三角筋の働きでは肩甲骨の運動は起きないということです.
手を挙げる運動において肩甲上腕リズムと呼ばれるものが存在します.人間が手を挙げる際,上腕骨(いわゆる腕)が動くだけでなく肩甲骨も動くとされています.
つまり,手を高く挙げても上腕骨だけでなく肩甲骨も動くため,三角筋の働き以外の動きを求められます.三角筋を鍛えることを考えると,必要のない動きであることが考えられます.
注意点
トレーニングをしたけど,三角筋が大きくなってこない.
首が,腰が疲れる.
そんな経験ありませんか?
負荷量不足,栄養不足など様々な原因が考えられます.
その中でも,ここでは“代償”に関して触れていきます.
ポイントは前述した三角筋の起始と停止の関係からわかる三角筋の働きでは肩甲骨が動かないという点です.
いわゆる,手を挙げる際に肩甲骨が動いていれば三角筋を使っていない可能性が高いです.
代償として僧帽筋を使い,肩甲骨を動かして手を挙げているといったことが推察されます.
写真で説明した方がわかりやすいと思いますので下記をご参照下さい.
右側の〈悪い例〉で示した通り橙色の部分に着目します.
この部分が上に挙がっているのであれば肩甲骨が動き,代償を起こしていると判断できると思います.
もしくは,手を挙げる際,肩をすくめるような動きでも代償を起こしていると判断できると思います.
疲れてきたり,高重量を扱いすぎると上記のような代償が出現する確率が高まると考えられます.
皆さんもご自身の身体で確認してみてはいかがでしょうか?
まとめ
・三角筋の作用では,肩甲骨は動かないことが起始と停止の関係からわかる.
・鍛え方は様々あり,三角筋の各線維に応じて使い分ける.
・手を挙げる際,挙げすぎると三角筋以外の部分も使われる.
・肩甲骨(肩峰)の動きを見ながら筋トレを行うことが重要である.
引用
・竹井仁 他:触診機能解剖カラーアトラス 下.文光堂
・フレデリック・ドラヴィエ 他:目で見る筋力トレーニングの解剖学.大修館書店
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