
「脂肪を筋肉に変える!」
何となくよく聞くフレーズですが,
実は間違っています.
この記事を読めば,
脂肪が筋肉に変わるのは本当か
が理解できます.
Contents
はじめに
脂肪燃焼と聞くと,
燃えた脂肪が筋肉に変わるようなイメージを
持っているかもしれません.
しかし,
これってよく考えると間違っているんです.

本記事では
脂肪は筋肉に変わることがない理由を
紹介していきます.
主成分が違う
で紹介しましたが,
中性脂肪,コレステロールなどの形で
脂肪は体内に存在します.
そして,
脂肪燃焼を考える際に考えられる脂肪は,
中性脂肪
かと思います.
ちなみに,
中性脂肪は,
グリセロールに3つの脂肪酸が
くっ付いたものです.
では,
筋肉はどうでしょうか?
こちらは皆さんもご存知である
タンパク質
が主成分です.
筋肉内に存在するタンパク質は
3つに分類されます.
①収縮タンパク質
②調節タンパク質
③構造タンパク質
これら3つを
説明し始めると長くなりそうなので,
今回は割愛します.
脂肪は筋肉にならない
主成分の違いから
脂肪が筋肉になるのは考えにくいですよね.
しかし,
下のように考えると
勘違いしてしまうのもわかるような気も
せんでもなく(笑)
前提は,
脂肪が筋肉に変わることはないですが・・・
脂肪をエネルギーとして活用する,
いわゆる,
脂肪が減少する(脂肪が燃焼する).
そして,
身体が動く(トレーニングする).
筋肉に一定の負荷が掛かることで,
筋肉が大きくなる.
このように考えると,
脂肪が筋肉に変わっているように感じても
おかしくないかも・・・
んー,でもやっぱり,
脂肪は筋肉に変わらない!!
まとめ
・脂肪が筋肉に変わるのかどうか考えた.
・脂肪(中性脂肪)と筋肉は主成分が違う.
・脂肪はエネルギー源として活用されるが,
筋肉には変わらない.
引用:
・市橋則明 他:運動療法学
障害別アプローチの理論と実際 第2版.文光堂
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