食品成分表示に関して

栄養

 

RYUKI
RYUKI

みなさんこんにちは!
本日は食品成分表示についてのお話です。

はじめに

 

食品成分表示って見てますか?

実は見方を知っているだけで健康によい食品を自分で選べるようになります.

 

TVなどでよく健康に良い食品が紹介されて翌日に買いに行っても売り切れている、それを食べてみたけど効果が感じられないなんてことありませんか?

それは得ている情報が二次的な情報だからです.

 

情報には一次的な情報二次的な情報があると考えています.

インターネットが発達した現代社会では様々な情報で溢れかえっていると思います.

そして,それら情報のほとんどが二次的な情報ではないでしょうか?

 

TVで見た,雑誌で見たなどが,いわゆる二次的な情報ですかね.

この二次的な情報が悪いと言いたいのではなく,むしろ積極的に活用すべきと思っています.

しかし,この二次的な情報に潜む危険性を把握して活用すべきだとも思います.

その危険性とは二次的な情報は伝える側(TVで言えばプロデューサーでしょうか?)の意図が含まれているということです.

伝える側の意図が含まれていると,伝える側と私たちの間でキーワードの認識にズレが生じている可能性があります.

また,伝える情報も全体の一部に限られている可能性もあります.

具体的には冒頭で伝えた“健康によい食品”というキーワード

 

Aさんは“健康によい=老けにくい”,

Bさんは“健康によい=疲れにくい”,

Cさんは“健康によい=元気が出る”

のように個人間でキーワードの認識(前提条件)に少しずつズレが生じている可能性がありますし,

“健康によい食品は〇〇です.”と伝えられていても〇〇は実はこう言った人は例外など,

一部の情報は省略されている可能性があるかもしれません.

 

恐らくこのような情報って大多数を対象にしていて少数を対象とした情報って省略されていてもおかしくないですもんね.

これって日常を考えても起こりうることです.

違う社会で育った人達が集って話をしていてもそれぞれの社会での当たり前が違い,

前提条件にズレが生じてコニュニケーションエラーが生じることがあったり,

他の人に重要なことを伝える際に情報を掻い摘み全ての情報を伝えていなかったり,

って経験ありませんか?

 

ここから言えることは,現代社会に溢れている情報に関してその情報を発する側だけではなく,情報を受け取る側にも配慮が必要ということです.

つまり,二次的な情報を受け取る際は,受け取る側はその情報を鵜呑みにするのではなく,少し疑いの目を持ってもいいかもしれませんね.

 

話が少し逸れてしまったので話を少し戻します.

では,なぜ二次的な情報を得ているとTVなどで紹介された健康によい食品を買えない

食べても効果が感じられないのでしょうか?

前者の理由は単純で他の人たちと同じ段階で情報を得ているため,

同じタイミングで買い物に行くためです.

 

TVや雑誌などって誰でも見ることができますもんね.

後者の理由は,そこで言われる“健康によい”とする前提条件の認識の違い,なぜ“健康によい”のかを十分に理解できていなかったといったことだと思います.

そして,それらの問題を解決してくれるツールの1つが食品成分表示の見方だと思っています.

そのため,今回は食品成分表示の見方についてまとめていきたいと思います.

 

健康によい食品

 

前述で“健康によい”の前提条件の認識の違いをお伝えしましたので,この記事での前提条件を提示しておきます.

ずばり,この記事の中での“健康によい食品”とは食品添加物の数が少ない食品とします.

食品添加物とはいわゆる人工甘味料,着色料,保存料などの類ですね.

 

厚生労働省が作成した資料には「食品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用されるもの」としており,食品添加物は私たちの食生活を豊かにしてくれています.

 

人間の身体には食品添加物をはじめとした化学物質を排泄や代謝・分解機能があり一定の量までは身体に悪影響を与えないと言われています.

では,なぜ“食品添加物が少ない=健康によい”としたかというと,

先ほどの一文の中の“一定の量”がポイントです.

つまり,一定の量以上を摂取すると身体に悪影響を及ぼすということです.

そのため,“食品添加物が少ない=身体に悪影響を及ぼす可能性が低い=健康によい”と定義しました.

 

食品成分表示

商品の裏に記載されているあれですよね.

あれの表示にはルールがあります.そして,今回紹介するのは2つです.

1つ目は,食品成分表示の原材料名の欄です.

 

「小麦粉,砂糖,〇〇,〇〇」などとよく記載されています.

この表示の順番ですが,原材料の多い順で記載されています.

そのため,上記の具体例(「」内)であれば,原材料は小麦粉が最も多いというようにわかります.

 

2つ目は,食品添加物の表示方法です.基本的に原材料名の欄の原材料の後に羅列されています.

難しいカタカナなどは基本的に食品添加物であることが多いです.

 

このルールを知っていても,実際には食品添加物がどの程度入っているか判断するのが困難でした.

そして,実は2020年4月1日以降に現在の表示方法から新しい表示方法に完全に移行されます.

(現在は経過措置期間となっています.)

 

新しい表示方法への移行により食品添加物がどの程度入っているか判断しやすくなります.

“スラッシュルール”なんて言われたりしています.

 

 

<表示方法の変更に関して>

これまではJAS法,食品衛生法,健康増進法の3つのルールで表示方法が定められていました.

しかし,複雑でわかりにくい等の問題が生じ,それらを統合して新しいルールが定められました.

 

2020年から施行されるスラッシュルール

先程,紹介した“スラッシュルール”とはどのようなものなのでしょうか?

簡単にいうと,原材料名の欄にはこれまで通り,原材料と食品添加物が羅列される訳ですが,

原材料と食品添加物の間にスラッシュが記載されるといったルールとなります.

 

これにより,食品添加物がどれくらい入っているのかが直感的に分かりやすくなると思います.

つまり,本記事で言う健康によい食品を探す際は,原材料名の欄におけるスラッシュ以降の表記が少ない食品を選べばいいということになります.

 

※現在は経過措置期間ですので,ご注意くださいね.

 

スラッシュルールだけでなく

食品添加物の表記に関して,スラッシュルール以外にも他の方法も定義されています.

①スラッシュルール…前述の通り

②原材料名の欄の次に食品添加物の欄が設けられる.

③原材料名と食品添加物が改行により区別される.

④原材料名の欄に線を入れ別欄で表記される.

まとめ

・情報過多の社会の中,情報を取捨選択する能力が重要になっています.

・食品成分表示の見方を認識していることがその能力の1つと考えられます.

・食品成分表示の原材料名は原材料の含有量が多い順に記載されています.

・健康によい食品=食品添加物の少ない食品と定義した際,原材料名の欄のスラッシュ以降の記載が少ない食品を選ぶと自分で健康によい食品を探すことができるのではないかと思います.

・ただ知っておいてもらいたいのは食品添加物=悪ではないということはお忘れのないように.

引用:

・厚労省HP

・内閣府 食品衛生委員会資料「食品添加物のリスク評価」

・消費者庁資料「新しい食品表示制度について」

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