
トレーニング後に腕が大きくなり,
筋肉が付いたように感じたのに
いつの間にか元の大きさに
戻っていた経験ありませんか?
これは
「パンプアップ」
と呼ばれるもので,
本記事では
そのメカニズムを
解説していこうと思います.
Contents
はじめに
トレーニング後に腕や太ももなど身体が
一時的に大きくなった経験はありませんか?
そして,いつの間にか元の大きさに戻る.
筋肉があたかも増えたように感じますが,
実はこれ自体では筋肉は大きく
なっていません.水分や血液によって,
筋肉(身体)が「水ぶくれ」のような状態に
なっていると考えられています.
パンプアップ
筋肉に負荷をかけた時に
筋肉を使った部分が
膨れ上がり張りのある状態に
なることです.
メカニズム1:血液循環量が増加する
運動時,消化管や肝臓,腎臓への血流は
減少し,エネルギーを求めるため
筋肉への循環量は増加するとされています.
つまり,腕のトレーニングをすれば
腕の筋肉(上腕二頭筋など)への
血液循環量が増加します.
そのため,筋肉が膨れ上がったように見えます.
メカニズム2:乳酸などの老廃物が溜まる
運動時,筋肉が収縮すると
乳酸や二酸化酸素といった老廃物が
筋肉内に溜まります.
その老廃物を体外に排出するため,
動脈を拡げ,メカニズム1同様に
血液循環量を増加させます.
また,筋肉内に老廃物が溜まるため,
水分自体の浸透圧の関係で筋肉内に
水分が溜まります.
そのため,
筋肉が膨れ上がったように見えます.
つまり,「水ぶくれ」のような状態です.
パンプアップはどのように考える?
パンプアップしている=筋肉を使えている
と考えられます.
つまり,狙った筋肉が
パンプアップしているかどうかで,
狙った筋肉を効かせられているかの
判断に利用できます.
トレーニング直後は狙った筋肉が
大きくなっているか確認してみても
いいかもしれませんね.
パンプアップ≠バルクアップ
「パンプアップ」に似た言葉に
「バルクアップ」と呼ばれる言葉があります.
「バルクアップ」とは簡単に言えば,
筋肉量の増加を指します.
そのため,ここでは
両者が違う言葉であることだけ
知っておいてもらえればと思います.
まとめ
・トレーニング後に身体が一時的に
大きくなるメカニズムに関してまとめた.
・浸透圧など難しい言葉も並んだが,
トレーニング時に狙った筋肉が
パンプアップしているかどうかは
確認すべきかもしれない.
引用:
・病気がみえるvol.2 循環器 第3版
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